施設向けシステム開発

【高齢者の介護・医療ニュース】

■施設向けシステム開発・・・キャピタルメディカ 自社ホームで随時導入

キャピタルメディカ(東京都港区)は、運営する高齢者施設向けの業務管理システムを開発、川崎市の介護付有料老人ホーム「クラーチ溝の口」へ導入した。今後は「クラーチ・エレガンタ本郷」に加えて、新規開設を予定している3施設に順次導入していく。

業務効率向上と職員の情報共有

 システムの主な機能は(1)入居者や施設に関する情報をスタッフ間で共有できる「申し送り機能」(2)ケアプランやスタッフのシフトを自動生成する「スケジュール機能」(3)サービス記録を登録し、管理する「介護・看護記録機能」(4)サービス記録を一元で管理し、グラフやレポートを自動生成する「レポート機能」(5)入居者の日々の状況を蓄積・管理する「入居者情報管理機能」の5点。今後は睡眠状態をモニターするベッドシステムとの連携も予定している。

 「システム導入により、業務効率の向上を図ると共に、スタッフ間の情報格差をなくしてケアの質を向上させていきます」(中村健太郎執行役員

がん化学療法 アジアで推進

 また、同社がインドネシアで推進している「がん化学療法センター実証事業」が経済産業省の「医療機器・サービス国際化推進事業」の今年度事業に採択された。

 「がん化学療法センター実証事業」は、画像診断・治療・経過観察をパッケージとして導入し、がんの早期発見・高品質治療サービスを提供する日本式化学療法センターの事業化を目指すもの。キャピタルメディカを代表とし、双日や医療法人ブレストピア、DICが協力するコンソーシアム方式として実施する。

 インドネシアでは、近年がんの死亡率が増加しているが、がん治療のオペレーションは未発達だった。同社では日本のオペレーション導入により、現地の医療レベル向上を目指す。



(2014年8月6日号)高齢者住宅新聞