悩み・情報、皆で共有 介護職、専門職がネットで

【高齢者の介護・医療ニュース】

 (社)プラチナリボン機構(東京都杉並区)は、介護者が、離れて暮らす親族などと要介護者や自身の情報・様子をネット上で共有できるコミュニケーションツール「プラチナリボン」を立ち上げた。

 これは、利用者(介護者)が記録した情報を関係者たちで共有することで、介護者が、問題や悩みを1人で抱え込んだり、介護離職をしたりするのを防ぐのが目的。「介護者が主体的に情報を発信していくことで、介護者が中心になったネットワークを構築できるのが特徴です」(岡山恵実代表理事

 主なコンテンツは、以下の通り。
◎要介護者の日々の様子を記録する「毎日レポート」。忙しい介護者でもすぐに記録できるように、細かい数字や文章ではなく、各項目を○△×の項目で記録できる。要介護者に関することだけでなく、介護者自身も「体調はどうか」「睡眠はとれているか」「悩み事は無いか」など自身の様子を同様の方式で記入できる。
◎介護に関する関係者、各種機関の連絡先一覧
◎要介護者の平熱・服用薬などの基本情報
◎なんでも自由に書き込める掲示

 これらの情報を、誰にまで公開・共有するかは利用者自身が自由に設定可能。複数の要介護者がいる場合には要介護者ごとに設定できる。

 パソコン以外にもスマートフォンタブレットなどに対応。費用は1日10円だが、今月末までに登録した場合には、登録後45日まで無料で利用できるキャンペーン中。



(2014年11月5日号)高齢者住宅新聞