「みずうみ村」FC開始 2年限定で50社募集

【高齢者の介護・医療ニュース】

 「夢のみずうみ村」ブランドで大規模デイサービスを展開する夢のみずうみ社(山口市)はフランチャイズ事業を本格的に開始する。募集は今年12月から2017年の3月までの約2年間に限り、全国で50の加盟社を募る。今までフランチャイズ展開を控えていたが、方針を大きく変え、「夢のみずうみ村」ブランドのデイサービスを全国に供給する。

 夢のみずうみ村デイサービスは山口県を中心に、千葉県浦安市、東京都世田谷区で大規模デイサービスなどを展開。リハビリ、創作、趣味活動合わせ200種類を超えるプログラムの中から、利用者の意思で活動を選択し、一日のスケジュールを決めることが特徴。またリハビリに重点を置き、敢えて通路に障害物を置くなどの「バリアアリー」の考えでも知られている。

 今回、フランチャイズ事業開始を決めた理由について、藤原茂代表は「デイサービスの役割が見直されている。全国に乱立し、中には質を疑う施設もあるため、みずうみ村モデルのデイサービスを全国に一気に供給し、質の高いデイサービスを広げていきたい」と話す。

 今まで、フランチャイズ事業を控えていた期間に80を超える事業者から加盟の申し出を受けていたが、すべて断っていたという。今後は(1)社会貢献をしたい法人、個人、(2)通所系施設を経営しているが、みずうみ村方式への転換を希望する医療法人、社会福祉法人NPOなどの法人を募る。

 フランチャイズに加盟すると、「夢のみずうみ村」の名を掲げられるほか、施設内・プログラム環境を整備、独自開発した記録・評価手法である「総合ケアシステム」導入などの支援を行う。

 契約料は保証料50万円、加盟金200万円、研修費50万円、総合ケアシステム導入費50万円から。ロイヤリティーは売上の3%。

 藤原代表は「各都道府県に1ヵ所以上の夢のみずうみ村をつくることが目標」と話している。



(2014年11月12日号)高齢者住宅新聞