エルダーホームケア破産申立 創生事業団が承継表明

【高齢者の介護・医療ニュース】 

 神奈川県を中心に有料老人ホーム、デイサービスなどを運営するエルダーホームケア(神奈川県鎌倉市)は1月30日、東京地方裁判所に破産手続き開始の申し立てを行った。保全管理人によると、負債額は約6億5600万円。「近年新規開設した事業所の中で赤字のところがあり、開設コストの回収が難しくなったことで経営が悪化した」という。

 同社は2002年の設立。現在、神奈川県および東京都内で「エルダーホームケア」のブランドで6棟の有料老人ホーム(介護付2棟・住宅型4棟)の他、デイサービス5事業所、訪問介護事業所3事業所を運営している。

 なお、事業については九州を中心に有料老人ホームなどを運営する創生事業団(福岡市)が譲受の意向を表明しており、保全管理人では「今後、事業譲渡に向けて必要な許認可の取得や裁判所の許可の取得等を行い、速やかに介護事業を譲渡する方針」としている。(2月5日号)高齢者住宅新聞