日本介護福祉G、初のサ付き住宅 医療提供体制強化

【高齢者の介護・医療ニュース】

 夜間対応型小規模デイサービス「茶話本舗」を全国791拠点展開(2014年4月現在)する、日本介護福祉グループ(東京都墨田区)は、同社初となるサービス付き高齢者向け住宅(以下・サ付き住宅)「アシステッドリビング茶話本舗鶴ヶ島」を5月1日に埼玉県鶴ヶ島市にオープンした。

建物は2階建て、38室。浴槽は、機械浴1つ、それぞれ色が異なる一般浴3ヵ所の計4ヵ所用意。自家発電も備える。

 日中帯は看護師が常駐し、夜間帯も職員を配置する。経鼻経管や胃ろう、在宅酸素などが必要な高齢者にも対応。透析患者などにはバスで南小谷病院まで送迎するサービスも行う。

 医療法人聖心会南古谷病院が在宅訪問診療と訪問看護事業を受託。事業主体である川木建設が賃貸管理事業を行う。

 埼玉県は、75歳以上人口の伸び率が全国で3位。鶴ヶ島市は全国平均(2005年比1・68倍)の2倍以上となる3・91倍と著しく伸び率が高い。

 日本介護福祉グループ藤田英明会長は「医療提供体制の整ったサ付き住宅で、ターミナルまで可能だ。特養は待機者が多く、住み慣れた地域で暮らすための受け皿づくりが必要であった。既に入居も決まっており、南古谷病院と連携することでこの地域の医療・介護ニーズを十分満たせるのではないか」と述べ、地域に根差した施設を目指すことを強調した。

 今後茶話本舗10拠点に対し、1棟の割合で重度者向けのサ付き住宅建設を進めていくという。

(2014年5月14日号)高齢者住宅新聞