テレビで見守り…シャープ 電気販売店にノウハウ提供

【高齢者の介護・医療ニュース】

 シャープ(大阪市)は11月1日より地域の家電販売店(以下・販売店)向けに、テレビを通しての見守りを行うサービスノウハウを提供する。

 この取り組みは、高齢者がテレビのチャンネルをONにすることで、利用者の家族がその高齢者の生活リズムを把握することができるもの。

 ON操作がなかったり、つけっぱなしにしたりすることで、モニタリングをしている販売店が電話や直接訪問などの対応を行う。高齢者は一日の初めに現れる画面で、電話対応や訪問を申し込むことができる。

 料金体系やサービス内容は、各販売店の裁量に任せる。ただし、シャープ側では利用料は、月払いで数千円前後を想定。販売店は、一般的なパソコンがあればアプリケーション導入などのわずかなコストではじめられる。

 販売店側は顔が見えるコミュニケーションが増え顧客基盤の強化につながり、利用者や家族にとっては特別なことをしなくても安心というメリットがある。

 全国電機商業組合連合会と連携して勉強会を開くなど、初年度は200販売店の展開を目指す。「双方向の見守りで、安心・つながりを提供できる。今後全国1万8000の販売店を見据え、普及拡大を図りたい」(市場開拓本部の米田旬・副本部長)



(2014年10月1日号)高齢者住宅新聞