介護なんでも文化祭継承の「ケアフェス」 700人来場

【高齢者の介護・医療ニュース】

 9年続いた「市民発!介護なんでも文化祭」を継承した、介護に関する総合イベント「ケアフェス2014」が、10月18日に上智大学四谷キャンパスで開催され、約700人が来場した。

 当日は8つのセミナーを開催。「祖父を介護した19歳のわたし」では、松粼実穂氏が19歳で祖父を、その後祖母を介護した体験を紹介。「その当時は、介護について相談すれば祖父や祖母、母親が責められてしまうため、相談できる相手もおらず精神的に大変だった。誰も責めずに話を聞いてくれる相手が欲しかった」と当時を振り返った。現在、松粼氏はその経験を生かし、介護や介護者に関する研究に取り組んでいるという。

 また、各所に設けられた、いつでも誰でも参加できる意見交換の場「しゃべり場」では、介護家族らによる真剣な話し合いが行われた。

 ドッグセラピーやアロマセラピーなど癒しを与える空間も提供。ドッグセラピーを体験した児童は、「家では犬を飼えないので触れて嬉しかった。人の言うことを聞けて賢いと思った」と感想を述べた。
 
 無料でアロマセラピーサービスを提供した日本セラピューティックケア協会のブースには朝から人が押し寄せた。体験者からは「アロマの良い匂いを嗅ぎながら背中をさすってもらって非常にリラックスできた」と好評だった。



(2014年11月5日号)高齢者住宅新聞