キャピタルメディカ/ヒューリック 共同で医療施設流動化

【高齢者の介護・医療ニュース】

 キャピタルメディカ(東京都千代田区)とヒューリック(同中央区)は、ヘルスケア関連不動産への投資・開発などに関して業務提携を行った。またヒューリックはキャピタルメディカの発行済株式の3%を取得した。

 両社による初の取り組みとして実施するのが、今年4月1日札幌市で開院する、新札幌豊和会病院の病棟流動化事業。札幌豊和会病院は、キャピタルメディカの支援先病院のひとつ。現在、一部の病棟は築45年を超えており、病棟の新設が急務となっている。

 今回は、新病棟(105床)の開発と保有をヒューリックが行い、キャピタルメディカは病棟を一括賃借し、豊和会に転貸する。病院の経営が安定する3〜5年後をめどに建物をキャピタルメディカが購入する予定だ。

 現在の病棟は、残り35床の病床を有したままリノベーションを行い38室の高齢者用住宅を新たに設ける。類型はサービス付き高齢者向け住宅か住宅型有料老人ホームとし、今年6月の開設を目指す。

 「ヒューリックは不動産投資ファンド運営会社をグループ内に持っているので、開発する新病棟はファンドに組み込むことも可能です。今回のスキームは、ヘルスケアリートに病院を組み込む手法のひとつとして活用できます。今後は当社支援先の病院以外についても、この方式を提案し、病棟の新設・建て替えを進めてきたいと思います。既に何件か引き合いも来ています」(キャピタルメディカ中村健太郎執行役員



(2015年2月11日号)高齢者住宅新聞