横浜で多世代交流住宅・・・学研ココファンHD

【高齢者の介護・医療ニュース】

■横浜で多世代交流住宅・・・学研ココファンHD 一般向け賃貸と住戸混在

 学研ココファンホールディングス(東京都品川区)は、4月1日横浜市サービス付き高齢者向け住宅「ココファン横浜鶴見」を開設した。横浜市が進める「よこはま多世代・地域交流型住宅」の第一号事業に選定されており、一般賃貸住宅とサ付き住宅が同一フロアに設けられているのが特徴だ。

 交流スペースで地域住民会合も

 「よこはま多世代・地域交流型住宅」とは、「高齢者が他の世代と交流しながら、安心して日常生活を営むことができる住宅」で、2012年8月に市が整備・運営事業者を公募。同年12月に学研ココファンHDが選定され、翌年3月、市と50年の定期借地契約を結んでいる。

 建物保有学研ココファンHD。学研ココファンが一括借り上げする。住戸の一部は総合地所(同港区)がサブリースし、一般向け賃貸住宅として運営する。サ付き住宅は全70戸。18戸が自立高齢者向けで、総合地所が運営する住宅と同一フロアに混在する。

 また、建物内には、約300平米の交流スペースを確保し、近隣住民などが会合やイベントなどで活用できるようにする(利用は有料)。

コンビニや塾、薬局など併設

 介護事業所として、学研ココファンが運営するデイサービス(定員10人)・訪問介護・居宅介護支援を併設。また、テナントとしてコンビニエンスストア(ローソン)、調剤薬局(アインファーマシー)、学習塾(学研教室)、クリニックが入居する。

 「建物自体が多世代交流促進を考えたものになっています。しかし、それ以上に小学校・中学校が目の前という絶好の立地を活かし、児童・生徒との交流が日常的に図れるというのが大きな特徴となっています」(学研ココファン五郎丸徹社長)

 入居費用は18平米タイプで月9万9500円。食事は3食30日食べた場合で月4万7820円。サ付き住宅については3月24日時点で全70戸に対して121件の申し込みが寄せられている。

 「他の自治体からも問い合わせが来ています。この『横浜鶴見』を、今後こうした事業を全国へ発信するモデルとしていきたいと思います」(学研ココファンHD・小早川仁社長)



(2015年4月8日号)高齢者住宅新聞