AIP 開発型投信 都内で複合施設建設

 ヘルスケア分野に特化した不動産投資ファンドの組成・運用を行うAIPヘルスケアジャパン(東京都港区)は、既存物件を取得するのではなく、自身で新規開発した物件を組み入れる開発型ヘルスケアファンドを組成した。

 この物件は、東京都中央区で2017年5月に開設予定。地上9階建てで、4階から9階はニチイケアパレスが運営する100室の有料老人ホームとなる。3階はクリニックモール、1階・2階はスーパーマーケットが入居する予定。総事業費は約70億円。

 「ヘルスケア関連施設はオフィスビルなどに比べ1棟当たりの規模が小さいため、ファンドの資産規模の拡大が難しいという難点がありました。また、既存物件の取得では、東京都心部など競争力の高い場所の物件を組み込むことも困難です。しかし、自身で開発すれば好みの場所に好みの規模で建てることができます。理想的な投資方法といえるでしょう」(A・バリー・ハーシュフェルド・Jr代表)

 この物件の運用を目的として新規に組成した私募ファンドに組み込む。数年間運用し、経営が安定したところで同社がアドバイザリー業務を手掛ける上場ヘルスケアファンドである日本ヘルスケア投資法人などへの譲渡を検討する。



(2015年6月10日号)高齢者住宅新聞