東京建物/日立UI 共同でサ付き住宅 分譲住宅と一体開発

 東京建物(東京都中央区)と日立アーバンインベストメント(同千代田区)の共同事業であるサービス付き高齢者向け住宅「グレイプスシーズン戸塚」が先月末横浜市で開業した。両社の共同事業によるサ付き住宅は、昨年2月開業のグレイプスフェリシティ戸塚に続いで2例目。

 このサ付き住宅は、両社による分譲マンション「ネクサスシーズン戸塚」との一体開発によるもので、居室数は74。ワンルーム(19・38平米)から2LDK(53・86平米)まで27通りの多彩な間取りを用意したのが特徴。

 月額賃料は8万3000円〜25万4500円。管理費は浴室ありの場合は月1万6850円・浴室無しの場合は月2万1850円。基本サービス費は1人入居の場合月3万2400円。食費は1日3食・月30日の場合で4万8600円。介護サービス事業所は訪問介護事業所と、居宅介護支援事業所が設けられる。

 分譲マンションと一体開発をしたことにより、分譲マンション購入者の親がサ付き住宅に入居する「近居」の実現や、購入者が要介護状態になった場合にサ付き住宅内の訪問介護事業所からサービスを提供してもらったり、サ付き住宅に移り住んだりといった柔軟な住まい方が可能となる。

 ハード面では、グレイプスフェリシティ戸塚でも導入された日立製作所開発のMEMS(Mansion Energy Management System)を導入。これは、各住戸における電力や水道使用量・温湿度などの生活情報を収集・分析して入居者の異変を察知し、外部に通報するシステム。
 建物管理と貸主は東京建物シニアライフサポート。運営はツクイ(横浜市)に委託する。



(2016年2月10日号)高齢者住宅新聞