住友林業、有老 3年で倍増へ

 住友林業グループ(東京都千代田区)は5月13日、都内で2016年3月期決算概要および中期経営計画を発表した。

 売上高は1兆405億円。初めて1兆円を超えた。経常利益305億円。介護事業やバイオマス発電などを含む分野の売上高は169億円、経常利益はマイナス10億円だった。2019年3月期には売上高398億円、経常利益36億円を見込む。

 同社は高齢者施設に木材を多く使用する「木化事業」に注力している。「木造空間を用意することで、入居者のみならず職員の負担軽減を数値化するプロジェクトが進行中。耐火基準が厳しい地域に向けて木質が感じられる建材の開発を行っている」(市川晃社長)

 また、グループで介護事業を行っているフィルケア(横浜市)では、高齢者施設の新規開設に注力する。来年11月開設の介護付有老「グランフォレストときわ台」(東京都板橋区)の開設をはじめ、現在10棟の老人ホームを2019年3月期には20棟に、3棟のデイサービスを期間は定めず10棟まで増やすという。



(2016年5月25日号)高齢者住宅新聞