「ロボット重点項目」追加 経産省・3月より補助公募

【高齢者の介護・医療ニュース】

入浴支援など新たな対象に

 厚労省では介護ロボットの重点項目として(1)移乗介助(2)移動支援(3)排泄支援(4)認知症の見守り、を設定。さらに(1)では「介助者のパワーアシストを行う装着型の機器」「介助者の抱え上げ操作のパワーアシストを行う非装着型の機器」を、(2)では「外出をサポートし荷物などを安全に運搬できる歩行支援機器」を、(3)では「設置位置の調整可能なトイレ」を、(4)では「センサーや外部通信機能を備えた機器のプラットフォームを、具体的な項目として設定していた。

 今回は、(2)に「トイレへの往復やトイレ内でも姿勢保持を支援する歩行支援機器」を、(4)に「在宅介護で使用する転倒検知センサーや外部通信機能を備えた機器のプラットフォームを追加。さらに新しい重点項目として(5)入浴支援を設定し、具体的項目に「浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器」を設けた。

 また、経済産業省ではこれらのロボットの開発・実証に対しての補助を行う。3月より公募を開始する。

 予算は「ロボット開発支援」が25億5000万円。補助率は中小事業が3分の2、その他の企業が2分の1。「介護施設における実証支援」が20億5000万円。補助率は開発支援と同じ。

 補助等に関する詳細は、3月5日に東京・大阪で開催される「第5回 ロボット介護機器開発パートナーシップ会合」にて説明される予定。(2月12日号)高齢者住宅新聞