ゼンショー、介護参入 札幌の事業者子会社化

【高齢者の介護・医療ニュース】

 「すき家」などの外食チェーンを展開しているゼンショーホールディングス(東京都港区)が介護事業に参入する。同社は1月31日、北海道各地で高齢者向け住宅を運営する介護サービス輝(札幌市)の株式を100%取得した。狩野美香子代表取締役が引き続き経営にあたる。同社は設立した2002年以降、施設数を増やし、現在、札幌市やその周辺都市に高齢者向け賃貸住宅11棟、サービス付き高齢者向け住宅5棟、住宅型有料老人ホーム1棟を運営している。今月には釧路市で「あゆち星が浦」(32戸)を開設した。

 これまで、施設内では化学調味料を使用せず、国産の食材を使用するなど、食事の質にこだわってきた。国内外に4784店の外食店舗と112店の小売店舗を展開するゼンショーホールディングスは本件について、「今後は外食産業で培ってきた店舗建設における技術や人材の採用・教育などのノウハウを活かしながら高齢者を支えていくことが社会的な使命だと判断し、今回の子会社化に至った」とコメントしている。今後の展開については「将来的には事業数を拡大していきたいが、まず今回の事業を着実に軌道に乗せていきたい」という。(2月12日号)高齢者住宅新聞