パナソニックES社 「サ付き」新会社設立 2018年までに100棟

【高齢者の介護・医療ニュース】

 高齢者住宅・施設向けの内装建材・水廻り商品などの開発・販売を手がけるパナソニック エコソリューションズ社(大阪府門真市)は、サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ付き住宅)事業の新会社「パナソニック コムハート」を2月末に設立する。2018年までに、100棟の拡大を目指す。

 パナソニックは、1998年から介護施設の運営、訪問介護、介護リフォームなどのエイジフリー事業を展開している。2012年からは、小規模多機能型居宅介護を1階に併設したサ付き住宅2棟を開設。加齢とともに生じてくる「物理的障害」「生活負荷」「介護負担」からの解放を命題に掲げ、「バリアフリー」「ストレスフリー」「ケアフリー」という3つのフリー(軽減)を実現する商品の開発とともに、今後を見据え介護事業に関するサービス・運営ノウハウの蓄積を進めてきた。

 新会社では、土地を所有するオーナーを募集し、建物を建築。サブリース形式をとり、パナソニック コムハートが20年以上長期間借り上げる。

 また住宅設備・電気製品・介護機器の製造販売と介護サービスを結び付け、入居者一人一人のニーズに沿ったサービスを提供する。体力向上、リハビリ、認知症などに対応したプログラムを開発。徘徊検知機や監視カメラなどの最新設備や機器を全棟に設置する。

 すでに既存の施設にはパナソニックの最新機器である「デジタルミラー」を導入しており、映像を見ながら体力向上プログラムを行えるサービスを実施。将来的には認知症対応のプログラム開発や、画面を使ってゲーム感覚で行えるアクティビティなどを随時提供する予定。

 入居者やその家族の意思を最大限尊重し、行いたいことができるよう、必要に応じ専門スタッフがサポート。食器洗いや掃除、コンサートの付き添いなど、ADLの改善、回復を期待した取り組みを実施する。(2月19日号)高齢者住宅新聞