ヒューリック、シニア向け事業強化 長期経営計画発表

【高齢者の介護・医療ニュース】

 不動産事業のヒューリック(東京都中央区)は2月3日、2014年から2023年までの新長期経営計画を発表した。それによると「高齢化」「観光」「環境」を「3Kビジネス」とし事業領域の開拓・拡大を図っていくとしている。

 「高齢化ビジネス」については、昨年12月「シニアビジネス開発部」を社内に新設した。現在、同社の高齢者向け事業としては有料老人ホームの取得・開発があるが、「今後は、有料老人ホームを軸とすることは変わらないものの、病院と一体化した有料老人ホームの開発など事業対象範囲を拡大していく考えです」(ヒューリック)という。

 また、海外での介護人材育成事業などにも取り組む構想だ。更に、相続税に悩む高齢者の増加を見越し、路線価と実勢価格に乖離がある都心の不動産を仕入れ、相続対策用として販売する事業なども検討する。

 加えて、高齢者の生きがい創出などを目的に、シェアオフィスやサロンなども手掛けていく考えだ。(2月26日号)高齢者住宅新聞