2014年春闘「月1万円増」要求 日本介護クラフトユニオン

【高齢者の介護・医療ニュース】

 約6万7000人の組合員数を有する介護業界最大の労働組合、UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU・東京都港区)は2月15日都内で中央委員会を開催、2014年春季労働条件交渉で「月額賃金1万円以上引き上げ」を雇用主に対して求めていくことを決めた。

 NCCUでは、かねてより「介護従事者が希望と誇りを持って働くためには、賃金水準が全産業平均を下回ってはならない」と主張し職員の処遇改善を求めてきた。しかし、NCCUの調査などによれば介護従事者の平均賃金と全産業の平均賃金では月に約8万円(全産業平均賃金約29万8000円・NCCU平均約21万6000円)の差がある。NCCUでは、今回の要求などでこうした格差を段階的に是正していくため、月1万円の賃金増を求めることを決めた。

 具体的な引き上げ要求額は、月給制組合員が平均1万円以上、時給制組合員が平均60円以上、年俸制組合員が平均16万円以上。

 また「定期昇給制度の無い法人には制度の導入を要求する」「扶養手当(家族手当)の無い法人には手当の導入を要求する」ことも併せて決めた。(3月5日号)高齢者住宅新聞