保育士・幼稚園教諭調査 福祉資格の統合 8割が反対

 保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービスを手掛けるウェルクス(東京都墨田区)は、同社が提供する情報誌の読者(保育士や幼稚園教諭など)を対象に「福祉資格の一本化」ついての意識調査を実施。厚労省が検討する保育士や介護福祉士など福祉に関する資格の一本化について、約8割が反対していることがわかった。

 この調査は4月から今月の中旬にかけて実施したもので、有効回答数は100。福祉資格の一本化について聞いたところ、「賛成」が13%、反対が77%だった。

 回答理由として賛成派では「選べる職場が増えるから」(50%)、「幅広く福祉に関わってみたいから」(25%)が多く、反対派では「保育と介護は全く別物と感じるから」(51%)、「サービスの質が下がると思うから」(18%)、「知識習得のための研修などに参加する余裕がない」(9%)が上位だった。

 そのほか自由回答では「日常生活全般のサポートをすることはどちらの資格も同じだが、子どもと高齢者では重要性が異なる」、「資格を統一にしてしまうと、膨大な知識が必要となり、資格をとりたくてもお金や時間を必要とするため、負担が増えてしまうのではないか」という不安の声があげられた。



(2015年5月27日号)高齢者住宅新聞