ニチイ学館、利用者の詐欺被害防ぐ 埼玉警察本部と連携強化

 ニチイ学館(東京都千代田区)は、埼玉県警察本部と連携し、在宅介護サービスを提供する高齢者に振り込め詐欺などの詐欺被害を防止する取り組みを強化させる。

 埼玉県警察本部は7月24日、ニチイ学館が展開する埼玉県内4支店(大宮、川越、南越谷、所沢)に対して「振り込め詐欺被害防止協力事業者証」を交付。介護サービス利用者に対する詐欺被害防止の協力を要請した。

 具体的には、埼玉県警察本部が地域ごとの振り込め詐欺の発生内容や被害状況を月1回、各支店に情報提供。ニチイ学館は寄せられた情報をもとに、利用者宅への訪問時などに利用者や家族に対して、注意喚起を行う。また、振り込め詐欺の被害が疑われる場合は、警察に通報し援助を求める。

 ニチイ学館では現在、埼玉県内56ヵ所の在宅介護拠点で約9300名の利用者に介護サービスを提供している。これまでに2回、埼玉県内で利用者の振り込め詐欺被害を未然に防止した経緯がある。



(2015年8月19日号)高齢者住宅新聞